北海道のアオリイカ
今更感があることを言いますが、
今年のアオリイカはすごかったですね!
ちょっと前の釣り新聞には適性水温が18度くらいで、
それを切るまでは釣れるだろうと。
小樽周辺の海面温度は17度くらいになってなお、
まだポツポツ上がっていたようです。
魚影が例年より濃いのも大きいでしょうけど、
狙う人が増えたおかげで去年より情報も増えてます。
前回は今年のアオリイカ釣行を振り返ってきましたが、
残りの釣行をここでも軽く記録しておこうと思います。
なお、
後半では個人的な持論が展開されてるだけなので、
興味のない方は途中で引き返しても損はしないですよ。笑
10月7日
この日は新戦力として、
ケイムラカラーを迎えての挑戦。
こいつがハマって、
入れ食いとはいかないもののランガンで連発!
この日は3杯のアオリイカの他にも、
多数の反応があり楽しむことができました。
10月8日
次の日も同じエリアをランガンしてみると、
ケイムラのエギが絶好調。
アオリ狙いのエギンガーたちが苦戦する中、
ランガンして3杯ゲット。
イカ3目を達成しました。笑
10月9日
確かこの日がアオリ狙いのラスト釣行だったと思います。
サイズ感が伝わらない写真ですが、
200gサイズも混じって3杯ゲット。
イワシカラーを投げたりもしてみましたが、
日中は明らかにケイムラカラーに分があるようでした。
そんなこんなで、
話題になった今年のアオリイカは、
8回の釣行で32杯キャッチという結果でした。
昨年は5回ほど行って1杯でしたので、
去年の20倍に及ぶペースで釣果を重ねたことに。笑
しかもシーズンを通して、
20〜30gサイズのアオリも観察できましたし、
北海道でも繁殖していることは確実なようです。
表面水温が14度以下になっても、
手練れの方は釣果をあげていらしたので、
意外にも適性水温以下でも活動できている様子。
温暖化の影響で北上しているということはよく聞きますが、
何年も前からアオリ自体上がってはいたわけですよね。
もともと低水温にある程度抵抗のある、
東北地方などの個体群が以前から北海道でも少数生息していて、
なんらかの影響で今年生まれの稚イカの生存率が上がり、
多くの個体が見られるようになったとも考えられそうですね。
私も北海道で確認されているアオリイカが、
どのようなライフサイクルを持っているのか気になりますが、
調べてもなかなか分からないことが多いです。
死滅回遊説もあれば、完全に定着しているという話も…
ここからは全く証拠のない私の空想ですが、
北海道周辺の海域が活動できる水温になった時、
本州では産卵シーズンになっています。
①「産卵前線」の北上と共に夏の北海道に、
本州由来の親イカが一部回遊してくる。
②産卵後親イカは死亡する。
③秋になると成長した子イカが見られるようになる。
と言うサイクルがあると考えれば、
個人的にはしっくりきています。
2世代にわたる死滅回遊とも取れますが、
越冬する海域が確保されていれば、
北海道生まれの個体が翌年再び回遊してくるでしょうし、
生息域として考えて良いのではないかとも思うわけです。
調べてみると、
今年の日本海は6月から7月にかけて
平年より水温が2〜3度高い海域が北上していました。
そしてその海域は水面温度が18度前後の部分と重なってもいました。
アオリイカの産卵する海域が北上するころ、
北海道では産卵に適した水温が
例年よりも保たれていた可能性もあると言うわけです。
9月に入ると再び平年よりも水温が高い時期があり、
これが稚イカの生存率を高めたとすれば、
今年のアオリイカの多さにも頷けると思います。
偉そうに捲し立てていますが、
客観的な証拠などないので、
信じるかどうかはその人次第ということで。笑
もしかすると来年の動向を見てみれば、
もう少し想像がついてくるかもしれません。
完全に定着していれば、
来年も個体数が多いと予想されますし、
私の仮説が正しければ水温の傾向次第で変わるでしょう。
尚更来シーズンが楽しみになるわけですね!
一月前の情報で後半は文字ばっかでしたが、
「来年のための記録&思いつきのメモ」
ということで勘弁してください。笑
それでは!