ナイトロックで大物新魚種ゲット!
お久しぶりでございます。
沖堤ロック以来、
実に7週間ぶりの釣行となります。笑
そしてこれが本年ラスト釣行ですね。
予定がきっちり詰まっていて忙しいと言うよりは、
期限のあるタスクが積み重なり、
気持ちにあまり余裕のない時期が続いていた感じでした。
行けそう!
って日に限って天気や船に都合が合わずで……
年末は流石にレポート関係も一段落で、
その他の諸々も落ち着いてきたので、
無風で晴天の予報に期待していざ海へ!
……いや、中々に荒れとるやないかい!
分かりにくいかもしれないですが、
沖からの強風でバッシャバシャの風波が立っています。
エギングでのんびりリハビリのつもりでしたが、
これではどうしようもなく……
念のためロック用にライトテキサス類と、
グラスミノーとバグアンツ数種を持ってきていたので、
6lbフロロのリーダーで7gのビフテキに#2のフックを結び、
グラスミノーmのラメ系をセレクト。
街明かりや常夜灯もあるし、
うまくシルエットを誤魔化せると良いな、という。
風が強く水深もあった事と、
ロッドがソリッドティップのエギングロッドだった事から、
沖の海底を探るより手っ取り早く、
岸壁際を歩きつつスイミングで釣ることに。
いわゆるテクトロと言うやつですね。
ボトム付近や少し上のレンジを、
ゆったり目のリフトとカーブフォールを織り交ぜつつ……
少し歩いてはレンジキープの間を取るようにストップ、
再びリフトさせつつちょい移動。
そんな感じで開始20分程でコツっとヒット!
久々のおさかなキャッチはクロソイ!
25センチ程ですが、
ライトロックの部類としては一番楽しいサイズです。
その後もポツポツとショートバイトはありますが、
中々に渋く食い込むアタリは少なく。
ボトムギリでゆっくりとテンションフォールさせると、
ドフッとした小さなアタリ!
アワセるとちょっといい引きだけど……
ん?
ソイ系じゃない引き?
おぉ!
そうか、道南だからコイツがいて当然だよな!
エゾイソアイナメ、通称ドンコさんです。
道南エリアから東北地方太平洋沿岸に多く、
外道扱いされることはあれど、
地域により好まれる美味しい魚。
道央圏だと太平洋側は遭遇率が高いものの、
小樽など日本海側は釣れないんですよね。
何気に今まで釣ったことがなかったので、
こっちに越してくる時には目標種の一つでした。
今の今まですっかり忘れてたけど、
記念すべき新魚種ゲット!笑
美味しい魚と聞いていたので、
25センチと食べ頃サイズなのもありキープ。
この子が釣れてくれたタイミングでは、
幾分風や波も落ち着いており良い感じ。
しかしここから突如アタリは減り、
1時間以上かけてチビマゾイのみと言う状況に。
そこそこ大きな釣り場を、
端から7割ほど歩いてきた頃に今度はバタバタと雪が!
そろそろやめ時かと思っていると、
ボトム上1m程でコッ!と言う良いアタリが!
食い込むまで行かなかったので、
無理に合わせず一度大きくリフトから落とし直し……
カーブフォールで反応のあったレンジを横切ると、
また同じようなアタリがあるも、
やはり食い込まず。
この時は潮に逆らう向きに通してましたが、
一度通過させたリグを、
潮上から改めて流すとドフッと今度は食い込む!
深場のヒットなので強めのアワセ、
そしてかなりの重量感!
ドゥグッ!
ドゥルルっ!!
この引きはなんや!?
mlのエギングロッドが弓なりに、
ドラグもしっかり鳴る中々の引きです。
ソイじゃないし首も振らんけど、
暴れ方や重さはカジカに近い?
でも口を開けて来るカジカに特有の水圧は無い??
クエスチョンマークの並ぶまま、
抜き上げた魚にライトをオン!
いやでけぇよ。笑
正体はまさかのビッグドンコ!
最後は迷わず抜き上げたけど、
リーダーもう1ランク細いとヤバかった。笑
なんか、デカすぎて最早ナマズなんよね。笑
さっきは煮付けサイズと思いキープしましたが、
これは刺身もなんでも行けそう。
この手の肝が美味しい魚は、
1にも2にも血抜きが肝要です。
エラの脊椎骨側の付け根を切り、
しっかりと血抜きをしておきました。
続けても良かった所ですが、
望外の大物に加え天候は悪化の一途。
潔く納竿といたしました。
キープは中型とビッグサイズのドンコ1尾ずつ。
釣り場にメジャーを持って行っていなかったので、
帰宅後に狭い台所で計測してみると……
なんと39センチありました。笑
漁獲されるサイズは30センチ位まで、
35ともなれば十分大型ですが……
40センチはほぼMAXサイズです。笑
ざっと調べると、
釣れた中で確認できたMAXは45センチ。
そこまで行くといよいよバケモンです。
強めのぬめりを鱗と一緒に落とし、
中身を傷付けぬよう慎重に腹を裂けば……
肝だけで小さめのお椀一杯分はありました。笑
ボウルに冷水で塩を溶き、
酒を振って血抜きをしておきます。
実は胃袋もパンパンで、
食性を確認したかったので開封。
(苦手な方はご注意を)
カニが入っていたのは予想通り。
そして15センチ程と思われる、
マイワシか子ニシンが2尾分入っていました。
そして驚くことに、
ソイらしき腹骨も入っていましたね。
(カニの左下の塊がソレです。)
明らかにヒトが捌いた時の、
すきとった腹骨が一枚のまま出てきました。
フィッシュイーターであると同時に、
ベントス食者でもあり腐肉食者でもあると。
食性の幅が広い魚は、
釣り方が多岐に渡って面白いですよね。
柔らかい身質と硬い骨、
慣れない三角骨にやや苦戦したものの、
三枚に下ろしてみれば嫌味のない綺麗な身!
ただやっぱり水っぽすぎて、
釣りたてでもしっとりフカフカです。
夜釣りから帰り日付けも跨いでいたので、
肝の処理も済ませて、
身は軽く戻した昆布に挟んで翌日……
だいぶ締まって良い感じ!
そうは言っても、
昆布締めにせず寝かせたホッケより柔らかい。
少し厚めのそぎ切りがちょうど良さそうです。
小さい方のドンコは、
肝や大きい方の捨て柵と一緒に煮付け!
お刺身は味見程度で十分なので、
まずは絶対肝を食べるべきでしょう!
湯引きした肝を身と同量使い、
ポン酢にすりごまと刻みネギで肝和えに。
う〜ん、茶色い!笑
しかも肝和えは混ぜてから10分ほどで、
写真のような凄まじい脂が。
これタレとかじゃなく全部脂で、
マグロのオイル漬けみたいなってますもん。笑
先に昆布締めを一口。
案の定食感はふわふわで、
よく言えばきめ細かく溶けるよう。
悪く言えば食感だけじゃ物足りない感が強い。
締めたぶん昆布と熟成による旨味は強く、
癖のない味の割に後味は米が合いそうな感じです。
煮付けは絶対美味いと分かってましたが、
食べるとそれはもう。笑
マダラなどよりも筋繊維も味も繊細ですが、
嫌味や癖はなく非常に美味!
骨の入り方が特殊なので、
食べ慣れないと気になるかもしれないですが、
それを補って余りあるおいしさですね。
最後はいざ肝和えを……
パクッと。
…………
あぁ、
なるほど!
これあれだ、
ウマヅラの肝和えの親戚だ!
あん肝に近いもう少しもったりしたものを想像してましたが、
想像以上に肝和え向きの味。
繊細な白身にコクや旨味をしっかり乗せつつ、
余計な雑味が一切ない完成度の高さは、
最早ウマヅラと遜色無しで、
癖のなさだけならやや上手の気もします。
違う点があるとしたら、
フグに近く食感が良いハギ系に比べ、
フカフカな身質が良く肝と馴染むことがひとつ。
食感のメリハリはないものの、
身の味と肝の一体感は高いです。
どちらが旨いと感じるかは好みかも。
もう一つは、
尋常でない脂の量。笑
ウマズラも同じように沢山染み出してはきますが、
もう少しタレとして馴染んでいた気がします。
サラサラで癖も臭みもないとは言え、
流石にくどさが出ては来てました。笑
今度作る時は蒸す感じでもう少し脂を落としたり、
裏漉しして馴染ませたりした方が良いかも。
さぁ、
釣るのも食べるのも初の魚ドンコを、
存分に堪能してみましたが……
話に聞いていた通り総合点は割と高い!
刺身を取るならもっと美味いのは沢山いますが、
煮魚としての旨さは文句なし。
それにウマヅラが手に入りにくいことを考えれば、
これだけ美味い肝和えはポイント高いです。
冬の釣りものは限られますし、
まだこちらのニシンなどの動向が分からないので、
ドンコ狙いの釣りを考えても良いぐらいには、
結構ハマってしまいそうです。
もしかしたら、
漬けに仕込んで握りとか茶漬けにすると美味いかも。
天気の良い日限定ですが、
ナイトロック(ドンコ狙い)はまだ行くかもしれませんね。
それでは!